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都立立川高校同窓会有志の9条の会です。
by tachiko9
「立高9条の会」発会式のご報告

 「立高9条の会」発会式のご報告

2005.7.30


 まずお詫びをしなければならないのは、初期に「呼びかけ」をお送りした方々の一部に7月24日の発会式のご案内ができなかったことです。
 「会報発行」その他の活動をするためには「呼びかけ」に賛同された方々がまず集まって話し合う必要がある、とのご意見で急遽開催を決め、
 それ以降は「呼びかけ」に「発会式」のご案内を添え書きしたのですが、それ以前の方々には賛同のお返事をいただいた段階では「ご案内」が間に合わなかったためです。
 大変申し訳なくお詫び申し上げます。

「発会式」には、急なことで会場もあまり便のよくない団地の集会室であったにもかかわらず、予想を上回り先生方を含めて19名の方々が参加されました。
遠からず「全体総会」を開いて、より多くの会員の方々との意見交流を図りたいと思っていますが、今日は当日の模様をご報告いたします。

第一部
映画「日本国憲法」(DVD 2005 ジャン・ユンカーマン監督作品)上映

4人の国立市民も観客として加わり、24席の部屋は満室状態で、冷房を強めたり弱めたり大変でした。

この映画は日、米、韓、中、シリア、パレスチナの12人の知識人、運動家、作家へのインタビューを中心に構成されており、新生日本の憲法には占領軍、被占領国家という関係を超えて「人類の叡知」が注ぎ込まれていること、
 それは世界各国の憲法条文を参考にしながらも世界憲法史上初の「戦争放棄」「軍隊不保持」という文言に輝かしく結実しており、アメリカの憲法よりも優れた条項を持つ憲法を「押し付け」などとはとてもいえないこと、
 戦後60年にわたってこの憲法を護ってきたのは日本の国民であり、これは大いなる尊敬に値すること、
 しかし、もし「憲法改悪」「9条放棄」という事態になれば世界とりわけアジア諸国は緊張し、日本に対する不信感はこれまで以上に強まるであろうこと、
 従軍慰安婦や現地住民の大量虐殺などかつて日本軍が犯してきた戦争犯罪を認め謝罪することなくしては、アジアおよび世界の人々の信頼を得ることは難しいことなどが語られました。

 「憲法9条」は軍国主義国家日本が民主主義国家として再出発するにあたっての「決意書」の中核であり、
 また特にアジア諸国の人々にとっては二度と侵略や植民地化をされることはないということの大切な「保証書」でもあるのです。

「憲法9条を護る」ことは「人類の希望の灯を護る」ことであることをあらためて確信しました。

本「映画日本国憲法読本」は有限会社フォイルから出版されています。
有限会社フォイル 
〒154-0024 世田谷区三軒茶屋2-23-4 クオレ三軒茶屋205
Tel 03-5432-6317・Fax 03-5432-0965

DVDの貸し出しについては
 ㈱シグロ Tel 03-5343-3101

第二部
自己紹介と「この会をどのようなものにしたらよいか」についての意見が交わされました。

出席者を当日の名簿記載順に記しますと、

吉田 道郎(5)、山岸 忠雄(16)、赤根 雅雄(16)、上村 文雄(16)、羽生 敦・庸子先生ご夫妻、長谷川 朗(17)、三宅 征子(16)、小峯 修明(13)、市川 孝司先生、井上 學(13)、木倉 文子(16)、河村 美智子(17)、八木 悦子(12)、内野 東彦(13)、藤田 宜正・明恵(16)、秦 恒彦先生、山岸 勝子(16)-敬称略―の19名でした。

主な意見は

「日本人は国際貢献という言葉に弱いが、9条を護ることも国際貢献である。」

「ファシズムは真綿で首を絞めるようにやってくる。発言を封殺しようとする力が最近強くなっているとかんじる。」

「そういう状況だから自分の意思を表明することが大切になってくる。この会を多くの人の意思表明の場にしたい。」

「有権者の半数の人たちに9条を護るという意思表示をしてもらえるようになれば、9条は護れる。そのためには縦にも横にも9条の会を作っていかないと」

「いままで署名のもつ重みをあまり感じていない所もあった。地域とリンクすればいいのかもしれない。」

「アジアで仲良くやらないと日本には未来がない。荒っぽいやり方をしたらとんでもないことになる。」

「9条を護るということは守勢にまわるということではない。むしろ世界の国々に平和憲法の精神を拡げていく運動もできるのではないか」

などなど。

皆さんの発言には50年、60年の人生経験の中で培われた深い思いがありました。

この会がこれからどんな活動をしていくかについては、会員の居住地が全国各地に及ぶことを考えると、一堂に会するような活動はむずかしい、
「会報誌」を通じての意見、情報の交換をしてはという意見もありましたが合意には至りませんでした。
ホームページを開設してはどうかという案は賛成されて、内野 東彦さんが担当者を引き受けてくださいました。これから研究しますということですのでどなたか経験のある方は応援してあげてください。

主な取り決め事項

会費は年1000円として通信費等にあてる。
05年7月から12月を初年度とし、06年1月から2年度とする。(これは当日は決めませんでしたが、決めないと先へ進めませんので暫定的にこうします。後日修正可です。)

会計係は河村 美智子さんが気持ちよく引き受けてくださいました。
河村さんは会費の振込先として郵便局に口座を開設すべく動いてくださったのですが、最近施行された法律により「会の代表者」や「会の規約」を提示しないと受け付けられないということで、目下のところ会の口座はありません。

当面1000円分の80円切手でも受け付けますのでご郵送ください。

会費の郵送先  下記の藤田宛にご郵送ください。
連絡先  
藤田 宜正
〒186-0003 国立市富士見台1-28-19-36-410 
  Tel 042-573-5211  fax 042-573-2002
㈱アクエリアス・藤田
電子メール アドレス : aquarius@mountain.ocn.ne.jp


吉田 道郎  
〒192-0911 八王子市打越町665
Tel&fax 0426-32-7860

「立高9条の会」にはまだ限られた「期」の方しか参加されていないことにお気づきだと思います。数人の「よびかけ人」のヒューマン・ネットワークではおのずと限界があります。

どうか皆さん、あなたしか持っていないネットワークを活かしてよびかけてください。

私たちのこの会がこれから育っていくためにはたくさんの、たくさんの根っこがいるのです。

卒業生も先生も同じ地平にたって、一人でも多くの立高関係者に呼びかけていこうということになりましたが、
 初期に「お呼びかけ」した先生方から卒業生が主導する形にした方がいいのではないか、
というご意見があったことを再考し、
 別紙名簿では先生方を「賛同者」とさせていただくことにしました。
 これは当日の合意と異なりますが、今後も検討する課題としてとりあえずご了承ください。

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by tachiko9 | 2005-08-05 19:51
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